平成28年１月6日、新年の業務始め式を執り行いました。
　吉武理事長より、法人教職員に向けて、平成27年の総括と平成28年の展望を含めた、新年の抱負が述べられました。


年　頭　の　挨　拶
 
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、清清しく健やかに新しい年を迎えられたことと、心よりお慶び申し上げます。
年頭にあたりまして、私の抱負を含め、一言ご挨拶を申し上げます。
学校法人久留米工業大学は、昭和33年に創立し、今年で58年目となる年を迎えることができました。伝統の重みを益々感じており、責任者として身の引き締まる思いでいっぱいでございます。
さて、昨年の私どもの法人を振り返ってみますと、
大学におきましては、創立50周年事業として100号館（テクノみらい館）の竣工、3号館のリノベーション、併せて、周辺外構の整備も大学の卒業生で庭園デザイナーである石原和幸氏の協力を得て完了しております。更には、未来を感じる魅力的なのりものづくりを研究する「インテリジェント・モビリティ研究所」を開設し、北部九州の自動車産業の発展に寄与し、同時に地域課題の解決に貢献する活動を開始しています。今年が楽しみです。
高校においては、安全・安心の学校づくりのために、キャンパス整備のグランドデザインの策定を行い、普通科校舎、クラブ棟の建設について、理事会の承認を得て、設計に取り掛かっているところです。
専門学校においては、平成28年度、今年の4月から学校名が「久留米自動車工科大学校」と変わります。4年制の高度専門士の称号を付与することのできる学校へとランクアップしております。また、校舎の耐震補強工事として、7号館、学生寮の整備が完了しています。
自動車学校においては、13台のAT教習車の更新を行い、新たな車両での教習が行われており、また、スマートフォンの活用により送迎バスの現在地がわかるシステムを導入するなど、教習生へのサービス向上に取り組んでいます。
法人全体としましては、次期3ヶ年（28年～30年度）の実施計画の作成に向け、各学校とのヒアリングを行うなど、将来を見据えた計画の策定が行われております。
以上、この1年の取り組みを総括しますならば、次の50年に向かっての大きな胎動を感じる1年、そして足元を、土台を固める1年でありました。
そしてこのことは、1つには教職員の皆さんの「全ては学生の為に」という意識の深化・向上に基づくものであり、2つには、各学校長が「法人一体化」の重要性をベースに、「リーダーシップ」を意識して、発揮されたことによるものと確信しています。
今泉学長は、学者であるとともに、経営を強く意識されております。赤岩校長は、博識さからくる先見性を持たれております。信濃校長は、組織運営にその力を発揮されております。廣田校長は、チャレンジ精神を垣間見せる中に堅実性をもたれています。まさに、シンクロナイズドした布陣であると誇りを大にしております。
これからの学校法人経営をサステナブル、持続可能なものにしていくには、学生、生徒、保護者の皆様に、そして産業界・地域社会に「選ばれる大学、学校」であり続けることが、必須の条件となってきております。
様々な分野で将来の枠組み、パラダイムが不透明と言われる中、本法人はその持つ専門性、特長をさらにブラッシュアップし、その魅力を前面に出しながら、地域社会に、そして産業界に、「実学」を身につけた有為の人材を送り出さなければなりません。
今まさに地方創生が叫ばれる中、その一翼を積極的に能動的に担う学校法人となろうではありませんか！
この為には、建学の精神であります「人間味豊かな産業人の育成」に基づいて学生・生徒を育むことに法人一体となって全力を傾注することが必要です。約60年も前に「人間味豊かな」という建学の精神を掲げた創始者に本当に敬意を表したいとおもいます。また、教育の理念である、知・情・意とは、決めたことを、一生懸命、学ぶという何とも奥深い言葉であります。このためには、私達は自分を磨かなければなりません。私を筆頭に、教職員の更なる精進が求められてくることは必定であります。
さて、各学校におきましては、これからが入学試験あるいは教習生獲得の本番となります。一年をかけて、目標を定め、募集活動を行ってきた結果が、数字となって現れる時期となり、私どもも大きな期待と若干の不安が入り混じった心境です。　どうか教職員の皆様には健康に留意しながら、最後の詰めの対応に全力を尽くしていただくようお願いいたします。
結びに、この一年が皆様にとって幸多き年でありますこと、また、法人全体にとっても実りのある一年であることを強く願いますと同時に、経営陣一同、強固な経営基盤の確立に向け全力を注ぐことをお誓い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。この1年、共に頑張りましょう！
 
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２８年1月6日　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学校法人久留米工業大学
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　理事長　吉武　健一